自分流の計画表
8月に入り、入道雲に包まれて、子どもたちはいい色に日焼けして過ごしています。
今日は自分の計画表作成について少し。
計画実行者は自分!
夏休み。
文武両道で頑張っている子にとっては、毎日があっという間に過ぎ去っています。
夏休みの課題をどのように進めていくかは、まず自分を見極める作業から。
自分のスケジュールを自分が把握しているか。
ここがポイントになってきます。
夏休みの旅行もあるでしょうし、部活やクラブチームの練習も連日予定に入っています。
まず、スケジューリングする前に、自分の予定把握にしっかり時間を使ってくださいね。
曖昧なスケジュールを立てる癖がついている子は要注意
課題をどのように進めていくかは、最初の見極めが大切!
当然ひとりひとりの予定が違うので、スケジュールも違っています。
高学年以降になって気をつけたいことは、「自己管理」
親の夏休みの課題ではないので、自分で決めることが重要だということは、言うまでもありませんね。
ですが、中にはなんとなく振り分けだけしてしまって、実行できない計画をスタートさせてしまっている子も少なくありません。
良かれと思って、常に子どものスケジュール管理を一手に担ってきた幼少期からの親のかかわり方は、こんなところにも影を落としています。
決定力・判断力が問われる時代を生きていく
「自分で決める」
どんなことでも、経験の少ないことはむずかしいですよね。
大人でもあまり経験のないことをいきなりしなければならなくなってしまったら、戸惑いを隠せませんね。
子どもなら、これまで過ごしてきた期間が短いのでなおさらです。
「自分で経験したこと」は記憶に残り使える力へと姿を変えていくのですが、「指示されたこと」については、本質的な記憶には残っていないのが現状です。
指示待ちしか出来ない子どもは、生活面においてもいくつかのリスクを受けています。
これからは、自分で決める場面がたくさん出てきます。
幼少期のうちから、自分で!の経験を積んであげたいものです。
夏休みは自己管理能力を高める絶好の時期
「夏休みは、思うように過ごしてみたら・・?」
教室に通ってくれている高学年の子どものお母さんが夏休み初日に投げかけた言葉。
夏休み前の個人懇談で、お母さんにお願いをしていました。
毎年、
「宿題は早く終わらせて」
「読書感想文の本はここにおいてるよ」
「苦手な算数の図形問題のドリル買ってあるから」などなど・・。
先回りして、次々指示を出していたお母さんが、「思うように‥」とは。
子どもはしばらくじっとしていて
「びっくりしました・・」
と、話してくださいました。
次の授業日。
教室に来たその子は、
「先生、どうやって課題をすすめていったらいいか全くわからない‥。」
と、声をかけてきました。
「まず、何からしたらいいと思う?」
そう、返事をすると・・。
「とりあえず、自分が実行できるスケジュールを立てたいから、一緒に見て欲しい!」
と、初めて(?)自分から行動を起こしました。
「計画を立てるためには、○○ちゃんの予定が分からないと立てづらいね」
などと、話をしながら具体に落とし込む作業に時間をかけました。
「いつもはお母さんが全部してくれてたから‥。」
ポツンとつぶやいた一言が印象的だったのを記憶しています。
大人の役割は必要な素材提供
自分が考えて行動できるために、何があれば参考にできるのか。
あくまでも答えは子どもが自分で見いだせることが一番の最優先事項です。
大人も子どもも楽しく工夫しながら、学べるといいですね。
では、また。