イメージを言語化する
あと少しでGWに入りますね。
4月からの新しい環境にも少しずつ馴染んできましたか。
今日はイメージを言語化するお話を・・。
絵本を読んでもイメージはそれぞれ。
絵本には、幼少期から幾度となく降れているお子さんが多いですが、同じ本を同じ場所で読み聞かせしてもらっても、そのお話に対するイメージはひとりひとり違っています。
幼少期では、どんなイメージを持ったか言語化できる子どもばかりではありませんが、個々に表現はしていて、その子の感性に触れると、思わず微笑んでしまうときがありますよね。
たとえば、
「(ここが一番面白かったなあ・・。)というシーンを教えて!」
と、質問すると、最初からのあらすじを事細かにお話してくれる子もいれば、印象に残った場面の絵を描いてくれる子もいたりと、実に様々ですが、具体化することで、どのような印象を持ったのかと感じ取ることが出来ます。
自分の持ったイメージを他の人に伝えるという作業は難しく、自分の中で整理しながら具体化することになります。
これは、子どもに限ったことではなく、大人にも大きく当てはまります。
感情の言語化、具体化は難しいですね。
ですが、ぜひぜひ機会を作ってみて下さい。
イメージ力は他人を思いやる気持ちを育てます
自分とは異なる他者のイメージを知ることは、相手の立場に立って物事を考えたり、気持ちを理解したりする上で、とてもとても大切なプロセス。
幼いうちから、自然に身につけておきたいですね。
また、自分の気持ちを相手に理解してもらえるように伝える伝え方は、人生を豊かに生きる上で、貴重なアイテムの一つになりますね。
絵を描くことが好きな子は、常にイメージを具体化する作業を、頭の中でフル回転させているのです。
幼少期には、字が書くことよりも、お絵描きや制作に時間を費やして欲しいと思っています。
コミュニケーション能力の高い人
周りにいるコミュニケーション能力の高い人を見つけて、観察してみて下さい。
コミュニケーション能力の高い人は、他者の考え方や世界観をイメージすることがとても上手く、その相手の世界観に合ったコミュニケーションのとりかたをされています。
また、自分とは異なる考え方を認めて話を聞くこともとても上手です。
「自分の思いを相手に伝える」
そのためには、自分のイメージ力の言語化(具体化)スキルを上げておく必要がありそうですね。
大人側のめあてばかりを優先しないこと
子どもと向き合うときにめあてを決めて取り組むことが良くありますが、まずは向き合う子どもの現状把握。
先にも述べたように、ひとりひとり違うのです。
今、どのようなアプローチをすることを優先させるべきかを、そばで見守る大人が考えて提案することが、大切だと考えています。
子どもの声を優先して耳を傾けると、大人にもいっぱい発見がありますよ!
これが楽しくて、私は今も子どもたちとの時間を大事にしています。
先日の出来事
先日、大人向けの研修を行いました。
ある1冊の本を読んで、印象に残った場面とその理由を順番に発表していただきました。
見事にヒットする場所が違っていました。
また、その場面を選んだ理由を聞いていると、それぞれの世界観がイメージでき、意外性を感じた・・という意見も出てきて、考える時間が出来、和やかな時間となりました。
たまには、改善点の点検だけではなく、このような自分たちを知るための時間の使い方も貴重ですね。
大人も子どもも、楽しみながら学べるといいですね。
では、また次回。