小さな社会の一員として
今日はちらちらと雪が舞い、三寒四温を繰り返す時期特有の日となりました。
寒暖差があまりにも大きく、身体がついていきませんね。
そんな寒い日に、今日は子どもたちの様子を少し・・。
どんなに小さくても社会の一員であるということ
ここ最近、社会も大きく方向を変えての舵取りが始まっています。
これまでは、
「みんなと同じ学力を」
「平均点」
「偏差値」
「知識を身につける」
といったことが重要視されてきましたね。
これからは、個々が自分の知り得た知識を自分流の知恵に変換して、
「自分発信」をしていく時代になってきたのではないでしょうか。
で、あるとするならば、これまでの知識の詰め込みのみを行っていたのでは、大きく大きく出遅れてしまうことは言うまでもありませんね。
幼稚園や保育所、学校の役割とは?
集団に入って生活する時点で、どんなに小さくても一人一人は社会の一員。
その子の成長に応じて社会へのかかわり方を経験するトレーニング機関が、今いる集団生活を送る場ということになります。
多くの経験や他者との関りの中で、子どもたちも小さいながらに、かかわり方を学んでいます。
今の日本は、生年月日で学年を分けて学年ごとに年間カリキュラムが組まれています。
幼稚園や、保育所、学校が社会に出るためのトレーニング機関とする位置づけだとしたら、この学年別の区分けは、少し違うのではないかと感じています。
だって、就職して働きだすことになれば、全てが同じ学年の人・・なんてことはありませんよね。
上司がいて、同期がいて部下がいて、あらゆる年齢層の人たちと交わりながら、それぞれが知恵を出し、特性を活かしながら仕事を積み上げていくのですから、異学年の中で自分を表現する方法を身につけるトレーニング機関であればいいのに・・と、思ってしまいます。
生年月日で4月生まれから3月生まれを1学年とする・・。
年齢が小さいうちは、4月生まれと3月生まれでは、約1年違う子どもが同じ学年。
これまでの学びでは、早生まれの子どもたちは、先生たちに「頑張って!」と声を掛けられ、何時も急かされている様子を目にします。
少ない先生で、1クラスを担当するには、
「待たせる子」と「急かされる子」が共存しているのが、現状です。
「個を尊重」
これで大丈夫?
個を活かす教育とは
「マイペース」
どちらかというと、自由奔放に近いニュアンスで受け取られがちな言葉ですが、それぞれの個のマイペースを尊重できるかかわり方が、教育現場には必要な気がします。
それにはまず、周りにいる「大人の発想の改革」が、最優先項目なのかもしれません。
これまでの知識詰込み型では、これからの生きる力は育めないことを認識する作業に取り掛かる必要がありますね。
それぞれの子どもの個性を見つけ出し、その子の今、必要な素材を提供できること。
その子にだからこそ有効な素材を、見つけ出すことが大人のミッション。
「教える」ではないことだけは確かです。
個性を伸ばすということ
個性を認めること。
案外これが難しいと感じる人が多いです。
ひとりひとり個性があり、興味関心のあることも違っています。
伝えたいことを伝わるように話すには、当然異なる表現方法になりますね。
学ばなければならないのは、子どもよりまず大人。
いつもその思いが強くなります。
少し暖かくなってくる春から、一緒に始めてみませんか。