成長をすぐそばで・・。
お母さんの特権
1年を通して子どもたちに触れていると、個々の成長速度や感情の育ちなど多くの発見があります。
月齢の違いも、幼少期には影響がある場合もありますが、子どもたちはそれぞれに「個性」を活かしながら日々、刺激を受け取っているように感じます。
そんな日々の変化を一番身近で一番最初に感じることが出来る・・。
これこそ、お母さんの特権以外の何物でもありませんね。
澄んだまなざしのその奥に・・。
子どもって、どうしてあんなに澄んだまなざしをしているのでしょうか。
特に、自分の興味関心を向けているものに対しては、純粋にまっしぐら。
「見たい!」
「知りたい!」
「感じたい!」
感情や行動の出し方は様々ですが、ひとりひとりを見ながら、それぞれに必要な「見守り方」を模索しています。
きらりと光る個性がみんなそれぞれに違うので、当然アプローチ方法が異なりますね。
その子にとっての旬をみつけて、共有すること。
大人がそばにいて優先すべきことって、ここなんじゃないかと感じています。
大丈夫、大丈夫!
「○○ちゃんは、うちの子よりお誕生日も遅いのに、しっかりしていて羨ましい。」
「いつまでたっても、何をするにも時間がかかって毎日声を上げてしまいます。」
「まわりが全く見えていなくて、この先不安です。」
懇談では、よく耳にするご相談。
結論を申し上げると、全て大丈夫!
論理的思考力を伸ばす子は、幼少期本当にゆっくりペースの子が多いです。
他の子どもが気づいていないような、するどい観察力を持っていて、新しい発見をするとすぐに虫メガネと図鑑を取りに一目散‥なんて言うシーンも珍しくはありません。
人間はどういうわけだか、比較が大好きですよね。
○○ちゃんはできるのに・・と、すぐに他のお子さんと比較したり、
上の子はすぐに理解して出来ていたのに・・と、兄弟での比較をしたり。
比較をするより、個々の個性を見つけようとかかわりを持ってみると、毎日大発見の連続ですよ。
子どもって、本当に面白い。
今月高校を卒業する女の子。
年長さんから、教室に通ってくれてずっと成長過程をそばで見てきました。
入ってきた時はとにかくゆっくりさんで、お母さんとの懇談ではいつも、
「うちの子あのペースで大丈夫でしょうか?」
が、お母さんからの第一声だったように記憶しています。
本を読むのが大好きで、国語表現の理解は幼少期から光るものがありました。
お話の世界観を捉えるのが上手だったと思います。
自分の中に落とし込む作業を時間をかけて行うので、このタイプのこどもはアウトプット作業がとても得意な傾向にあります。
あわただしく、
「とりあえず、ここに入れておこう‥。」などということがありません。
だからこそ、インプットも自分の中の定位置にきちんと収めてあるので、いざアウトプットが必要な時にすぐに取り出し活用することが、とてもスムーズに行われています。
その力は、中学生、高校生と学年が上がるにつれてプレゼンやレポートの中でもますますレベルアップしています。
本当にこの力を、より実践的に発揮するであろう大学での新生活。
さらなるエールを送りたいと思っています。
小さな発見、小さな成功を共有しよう!
ダメ出しが多いお母さんは、何とか出来るようにしようと先回り傾向が強いです。
幼少期にしかできないことは、幼少期に満喫しよう!
小さな発見を数多く重ねてきた子どもの引き出しの数は、のちにあらゆるジャンルで開花し始めます。
待てる見守るお母さんに・・。
ゆっくりは、財産!