表現力を育てるには
子どもたちと接していると、自己経験の不足を実感することが良くあります。
出来る前提で話していると、?マークが次々に点灯・・。
例えば、ホッチキスや穴あけパンチ。
ビックリですが、小学校高学年でも、使えない子どもたちがいます。
「だって、自分でしなくてもお母さんがしてくれるから・・。」
何気ない返答の中に、またしても先回りした保護者の姿が見え隠れ・・。
2020年度。
学習指導要領が改訂されます。
「表現力を育む力の育成」
自分で表現する力。
その力をつけるための必要不可欠な課題とは・・。
自分で表現するためには、成功例も失敗例も含めた自分自身での経験が必要です。
作文の時間。
自分の言葉で書けなくて、原稿用紙とにらめっこ。
様々な経験不足がペンを止めてしまっています。
「自分が感じた自分の言葉」で、伝えることが出来ません。
添削の模範文章。
原稿用紙の使い方は出来ていても、
読み手に伝わる言葉が続きません。
小さなころから、見たり、聞いたり、感じたり・・。
そんな時間を大切に使っていれば、おのずと自分の言葉は次々に現れてきます。
学校帰りの夕やけ風景。
図書館で出会った1冊の本。
お母さんのお手伝いをしながら、食器のレイアウトを考えて・・。
日常の些細な出来事が、記憶に残っていないのです。
なぜ・・。
どうして・・。
日々の時間の使い方。
感じるゆとりがありますか。
1日が終わる布団の中で。
今日の学校帰りの空の風景を思い出すことが出来ますか。
表現力は、感じる心の在り方で、
大きく変化します。
「見守るゆとり」が表現力を育てます(^_-)-☆