想像力を働かせるとき
2月27日(月)
【テレノイド 介護の現場で 活かされる】
無表情なテレノイド。
今、介護の現場で活かされつつあるという記事に目がとまりました。
テレノイドとは、上半身型の遠隔操作型アンドロイドのこと。
人間としての必要最小限の見かけと動きの要素のみを備えたロボットです。
では何故、必要最小限の要素のみで作られているのでしょうか。
人間は受け取る情報が少ない場合、想像力を働かせて答えを導きだそうとします。
「○○ということは、△△だということかも知れない。」
とか、
「○○の結果でそうなるのであれば、多分△△では、こうなるのではないか。」
というように、少ない情報から想像して考えます。
認知症などの高齢者にとっては、テレノイドを抱えながら会話をしていく中で、情緒の安定効果が見られる結果に繋がっているらしいのです。
必要最低限の情報しかないテレノイドに向かって、なんとか会話を成立させようと、高齢者の人たちは懸命に問いかけを考えて、話しかけることに夢中になり、結果としてこれが、脳の活性化へと繋がっているということが実証実験で明らかになってきているといいいます。
情報は最小限に・・。
これは、高齢者にだけではなく子どもたちと接していても感じることがあります。
あまり多くを提供しないことが、子どもたちの発想力を向上させ、イメージする力の源となっています。
これからますます情報社会として発展していく一方で、与えられる少しの情報から、想像力を働かせる柔軟な発想力も持ち合わせたいものですね。
未来の発展に向けて、少し頭の片隅に留めておきたいと思っています。