安心感が育つ言葉がけ
2月10日(金)
【褒め言葉 ずれると半減 タイミング】
今日は褒め方についてお話しましょう。
子どもたちは、誰一人として全く同じという子は存在しません。
ですが、褒められて嫌な気持ちが膨らむ・・といった子はいなくて、みんな心地良い気分になります。
もちろん、心地よさの感じ方は一人一人違っていますが、感情を表に出さないタイプでも、嬉しさをひっそりとかみしめています。
大人は叱る時には、叱るべき事実が起こったその時に、叱っていることが多いのですが、褒める作業はどうでしょうか。
「今日、理科と算数のテスト返却があったよ。」
「どうだったの?」
「理科は98点だったんだけど、算数でケアレスミスしちゃってて・・。」
「いつもちゃんと見直しが大事!って、言っているのに・・・。」
「でも、いつもあまり理解できていなかった理科だけど、今回の理科は頑張って実験の結果を確認しておいたから、すらすら解けたんだよね。」
「理科はともかく、算数、しっかりやり直さないと・・・。」
知らず知らずのうちに、こんな会話になっていたりはしていませんか。
私は、叱るも褒めるもタイミングと伝え方を間違えてははいけないと常々感じています。
子どもたちの気持ちをアップさせる魔法のことばを大人は意識して伝えて欲しいと思っています。
べた褒めしてください!と、言っているのではありません。
ですが、指摘や注意ばかりでは、報告すら億劫になってしまうのではないでしょうか。
だって、ケアレスミスが良くなかったことは、本人百も承知のはず。
指摘されなくても、十分わかっている部分です。
ですが、理科に関しては、自分なりに頑張った結果が表れているにも関わらず、
「理科はともかく・・」
などと、スルーされてしまっては、子どものやる気スイッチは一気にOFF状態になってしまいますね。
「へー、実験って、どんな実験だったの?」
「教科書の見直しだけじゃなくて、実験の振り返りにまでしっかり着目出来るようになってたんだね・・。」
こんな感じで、声をかけられたら子どもの中に、
「次はもっと、ノート整理も頑張りたいな・・。」
などと、意欲が沸き上がるのではないでしょうか。
お母様方からよく、
「先生、うちの子は本当に○○が出来なくて・・。」
と、ご相談がありますが、まず、出来ていることの評価をしっかり言葉や態度で伝えてあげて欲しいと思います。
子どもが育つ一番のキーワードは
「自信」
小さな自信をひとつふたつと積み重ねることで、こどもの表情はみるみるうちに輝き始めます。
大人だって褒められれば、その日はなんだか気分よく過ごせますよね。
子どもはいつもお母さんの笑顔を求めています。
成長の原点は、
「わかってくれている」
という安心感と
「自信を持てること」
に尽きると思います。
さあ、我が子に自信を与えられるサポート力を、身につけていきましょう