親の思い通りにいくはずがありません
6月16日(木)
【親心 子どもに届けと 願いつつ】
子どもの気持ちを何とか理解しようと、我が子を一心に見守るお母さん、お父さんはたくさんおられます。
しかし、あまり近寄りすぎると周りのものに目がいかず、冷静な判断が出来なくなり、冷静に見えていないことがよくあります。
基本、子どもは親の思う通りにはなりません。
子ども一人一人にそれぞれの思いや考えがあるからです。
でも・・・。
親はいつも親の考えをもとに、知らず知らずのうちに指示を出しています。
その証拠に懇談を開くと、
「最近全く言うことを聞いてくれません。」
と、聞いてくれることを前提に話をしていることを打ち明けられます。
もう少し自由に行動させて子ども自身に判断させる機会を持つべきです。
可愛いあまりに、ついつい首を突っ込みすぎていては、子どもの判断力などつくはずがありません。
困った経験が、打開策を考える力に繋がります。
失敗経験が、次の一手を考えるきっかけになっているのです。
困らないように・・。
失敗しないように・・。
それは結果的に子どもをダメにしてしまいます。
可愛くて可愛くて仕方ない・・と、思っている我が子を気づかぬうちにダメにしてしまっているとしたら、今一度ここで接し方について見直してみるべきではないでしょうか。
近づきすぎない一番の方法は何だと思いますか?
それは、お母さんやお父さん自身が活き活きと自分の時間を使っているところを子どもに見せる事だと考えています。
自分にばかり関心が向いていることに対して、
「お願い、少しほっといて。」
そんな気持ちが生まれています。
お母さんやお父さんが活き活きと自分の時間を過ごしている姿を見ている子どもは、確実に自立心が芽生えています。
いくら家族であっても、個の時間があってしかるべきだと親の姿を見て学習していくのです。
指示するのではなく、姿を見せる。
その姿を見て子どもは子どもなりに自分の進む方向性を模索していきます。
一緒に共有する時間は大切ですが、個の時間を持つことも重要な事だと思います。
子どもは親の思う通りにはなりません。
今一度、心にかみしめて欲しいと願っています。