一人参加は貴重な時間!
3月7日(月)
【幼少期 一人参加の 経験を】
もうすぐ3学期も修了し、みんなそれぞれに次へとステップアップしていく季節です。
1年は本当に早く、あっという間に過ぎ去っていきます。
春は、新たな事への変わり目なので、子どもたちが少し不安定になる時期でもあります。
日頃なんともなかった生活リズムが、突然些細な事がきっかけで崩れてしまって、調子をダウンさせてしまうこともしばしばです。
新しい事が始まる時期は、期待ももちろん膨らんではいますが、同時に不安も大きなウエートを占めています。
特に、高学年は中学に向けての進路の舵取りも視野に入れる時期となり、心と体がアンバランスであることもよくあります。
話は少し変わりますが、皆さんのお子様は低学年の時期に、キャンプや祖父母のもとへの帰省など、一人で行った経験がありますか?
半分以上の方は、単独での参加は経験がないとおっしゃられるのではないでしょうか。
スポーツ教室主催のキャンプなどに、友だちと一緒にではなく、単独で・・という経験は、出来る事なら1度は経験しておくのがおススメです。
いつも家族や友だちと一緒だと、自分から何か働きかけなくても、機嫌よく過ごす事はそんなに難しいことではありません。
しかし、例えば全く初めてのグループに一人で参加した場合はどうでしょうか・・。
周りは見知らぬ人ばかり。
自分から何かアクションを起こさなければ、グループの人と話すことも安易な事ではありません。
そんな状況に置かれたら、自分なりにどうすれば良いかと考えざるをえませんね。
話すきっかけやタイミング、またそのグループの中ならどの子が話しかけやすいかなど、観察もし始める事でしょう。
親が考えつかないようなことを、自分なりに絞り出して何とか今の状況を打破しようと考えます。
この経験こそが、少し大きくなってきてからも確実に役に立つ場面が幾度となく訪れます。
(まだ、うちの子は単独参加なんて無理だわ・・。)
そう思っているお母さんも多いとは思いますが、そんなことはありません。
子どもは、親が思う以上にたくましい一面を持ち合わせていますよ。
「かわいい子には旅をさせよ。」
親の目の届く範囲にいつも置いておくことで、子どもの可能性を狭めているケースもあるように感じています。
単独参加は、行く時には不安でいっぱいの顔をしているでしょう。(子どもだけではなく、親の方もです)
でも、何日か過ごし帰ってきた時の我が子のたくましくなった顔を想像してみてください。
子どもたちはこれらの経験を経て、気持ちが不安定になる時も、それを乗り越えるたくましさを兼ね備えていくのではないでしょうか。
親の役割は、子どもが自立できるように育つ手助けをしてやること。
子育てとは、決して親の都合に合わせて育てる事ではありません。
まずは、気持ちの良い春の1日日帰りキャンプなど、見つけてみてはいかがですか
はじめの一歩。
難しいのは子どもではなく親の方かも知れませんね。