置き場所を決める
1月28日(木)
【習慣化 正しいリズムが 刻まれる】
低学年のうちに、学習習慣を・・・と、教室では繰り返し習慣が定着するまで子どもたちに寄り添っています。
しかし、習慣をつけるのは学習面だけではありません。
整理整頓に至っても、全く同じことが言えると思います。
気持ちが安定し、毎日の生活リズムがしっかり定着している子は、学習面においても、生活全般においてもきちんと自己管理が出来ています。
整理整頓一つをとっても、子どもたちの中で大きな違いがあります。
ずっと整理整頓が出来なかったA君。
鞄の中も、自宅の学習机の上も、ぐしゃぐしゃになったプリント類が所狭しと溢れかえっていました。
いつも無意識のうちに、ポンと空いているスペースに物を置いてしまいます。
その上に積み重ねられる自分の中の許容範囲になるまでは、ただただどんどんやみくもに増えるばかり・・。
「1週間前のプリントを次回の授業に持参すること・・。」
こんな指示が出ようものなら、一瞬で顔が青ざめています
『無意識』のうちに置いているので、そのプリントをどうしたのかと、記憶すらなく
「急いで帰って探さないと、お母さんが捨ててしまってたら一大事や。」
などと、慌てて帰宅することもしばしばです。
無意識であることをまずは修正。
必ず帰宅後に教科別にその日のプリントをファイリングする場所を決めることから始めました。
《プリントを管理する場所》を明確にすることで、無意識に積み上げて置くことを阻止したいと考えました。
これを2、3週間続けた結果、今ではしっかり教科別に整理されたファイルがいつも顔を見せるように習慣が付きました。
(お伝えするまでもありませんが、成績はみるみるうちに上がり始めましたよ)
授業では毎回単元チエックテストを行い90点を合格としています。
ですが、提出し忘れたり、チエックを受け忘れたりすると、テスト確認表にOkシールを張ることが出来ず、また同じテストを受け続けなければならないシステムに切り替えて、整理しなければならない状況を作りました。
当然、早くOKシールを張って他の子より前に進みたい子どもたちは、自らそれぞれの管理方法を考えて、すぐに取り出せる管理をし始めました。
これも功を奏し、子どもたちの管理能力が数段グレードアップしてきました。
それに加えて、間違った問題をすぐに確認できるようになり、復習学習が定着してきた様子です。(嬉しい誤算)
「先週の続きから始めるよ。プリント出して。」
こんな掛け声にも慌てふためく子どもがいなくなりました
当然の事ながら、授業をすぐにスタートさせられるようになり、ドリル数アップにつながっています。
習慣づけは、すぐに出来るわけではありませんが、少しでも早い段階で取り組む事をお勧めします。
小さい時に身に付いたことは、大人になっても忘れてはいませんね。
幼稚園児が一度自転車に乗れるようになれば、何年か乗っていなくても、身体が覚えていて大人になってもちゃんと乗ることが出来るのも同じです。
正しい習慣は、自分自身の財産になり、気持ちの良い生活に結びついていきます。
ぜひ、小学生低学年のうちに、定着させておきましょうね。