本物を知る
5月20日(水)
【見極める 力をつけて 自己判断】
何をするにおいても、見極める力が必要です。
そのために、どのように行動していけばいいのか、少し考えてみたいと思います。
物の価値は、同じものでも人によってその価値観は違っています。
有名な芸術家の展覧会チケットをやっとの思いで入手。
日頃から絵画に興味のある人にとっては、展覧会に行く日を指折り数えて待ちわびることでしょう。
しかし同じチケットも、絵画自体に関心がない人にとってはどうでしょう。
たとえどんなに入手困難なレアチケットであったとしても、その人にとっては、ワクワクするものではありませんし、必要でもありません。
物の価値は、好みや関心の違いで同じものであっても人それぞれです。
しかし、物の価値を知るためには、日頃から様々なものを見ておく必要があると思っています。
それは、今、興味がないものでもです。
お母さんのひとりから、以前にこんな話を聞いた事が思い出されます。
子どもを通わせていた私立の小学校では、毎年バザーがあり、バザーに出す品物を各家庭から持って行くのですが、¥3000-以上のものという注意書きが同封されているとの事。
毎年¥3000-以上の・・・というところで、出す品物を何にしようかと迷ってしまう・・と、おっしゃっていました。
そこで、いつも陶器や食器の類になると話されました。
「どうしてですか?」
と、お尋ねすると、
「陶器や食器は値段がまちまちで、¥1000-と言われればそう見えるし、¥5000と言われれば¥5000に見えるような気がして・・。」
と、話されました。
だから、¥1000-のものでも、¥3000-ですと出せてしまえるので・・と。
少し笑ってしまいましたが、確かに素人目には、そうかも知れませんよね。
でも、陶器に精通していていらっしゃる人なら、きっとあっという間に見抜いておられるはず・・。
見極める目をもっていなければ、陶器の価値は、分らないままだと言えますね。
最近、見極める目を養いたいと、今まで興味のなかったものや場所に積極的に足を向けるように心掛けています。
百貨店に行っても、陶器に限らず、ペルシャ絨毯だったり、金物だったり、職人が作った筆なども手に取り、また説明を聞いたりする時間を大事にしています。
(私の場合は、説明してくれるお店の人の説明の仕方や話し方などに触れることで、人への伝え方や話し方を勉強しているところも大きいのですが・・・(*^_^*))
物の価値を判断するには、本物を知っていなければなりません。
本物が分っていなければ、比較や判断が出来ないからです。
世の中には、いろいろな場面で、自分で選択していかなければならないことが数多く出てきます。
本物を知ることで、偽物だと気づき、自分に必要なものを判断する力が出てきます。
自分にとって、必要なものかどうか・・。
その品物が安いものであっても、自分にとって、今要らないものなら、買う人はいないはず。
少し金額が高額であっても、自分にとって必要で手にいれたいものなら、お金を貯めて購入しますね。
価値を見極められなければ、値段の安さだけで偽物を選んでしまうことだって起こり得てしまいます。
まずは、本物に数多く触れる。
そして、自分で判断出来る目を養いたいですね。
子どもたちにも、ごまかしではなく、本物の学びを提供出来るように、私も日々精進したいと思います♪
ブラブラ散策しながら・・・。
いろんなものに出会いながら・・・。