夢に向かって今出来る事
3月30日(月)
【計画表 まずは逆算 イメージ化】
子どもたちに新学年の目標や将来の夢を教えてもらうと、あと何年か経ったらこの子はどんな風になっているのだろう・・と、想いを巡らすことがよくあります。
子どもたちの夢は人に話しながら少しずつ明確になって来るのかも知れませんが、夢を実現させるには、実現するために具体的にどうして行けば良いのかと、考える作業を繰り返していかなければなりません。
(あまりに先のことで、具体的な取り組みなど分らない・・。)
子どもたちの本音だと思います。
そうです。
「夢が実現するのは、あと○○年後の○月○日です」
と、決まっているのならまだイメージしやすいでしょうが、漠然としていて現時点でイメージ出来る子は少ないのではないでしょうか。
そこであまりに先の事に向かって考えていくためには、逆算力が必要になってきます。
「今日習った単元を明日テストします!」
こう伝えた場合、みんなもちろん今日習った単元をしっかり復習してきます。
でも、それは明日テストがあることがはっきりと分っているからです。
あまりにまだ先の目標に向かっていくためには、
① あと何年後に目標達成しているかをイメージする。
② 1年後の自分・3年後の自分・5年後の自分がどうなっていれば夢に近づくのかイメージしてみる。
③ 次に(そうなるためには、目標達成の前年度には、こうなっていたい!)と、イメージしてみる。
④ では、そうなるためには、それまでに何をすれば良いのかと考え、実行出来る具体的な計画を立てる
⑤ その計画を計画通りに実行する。
この作業を繰り返し行っていく必要があります。
教室では、思考力を育む時間を大切にしています。
これは、いろいろなものをイメージ出来る力の育成でもあります。
昨今、与えられる課題はそつなくこなし、しっかりと点数に結びつけられる子は増えてきています。
しかし、その優秀な(?)子どもたちに、イメージ力を求める課題を出すと頭を抱え込んでしまうことが非常に多いのも事実です。
答えを自分で出さなければならない作業が苦手です。
自分だけの答えを出すことが不安です。
答え合わせの出来ない答えに自信がもてません。
私は、何度もイヤというほど失敗を繰り返し自分で答えの出せる子に、なって欲しいと思っています。
しっかりイメージをふくらませ、自分に何が必要かと考える力を持ちあわせて欲しいと願っています。
模範解答の解説を読んで、その解答を手にするのではなく、
「これが私の答えです!」と、自分が積み上げた実績をもとに、答えられる人であって欲しいと思います。
社会に出て、人のために自分が出来る貢献は何かと考え実行出来る人に、いつも大きな魅力を感じます。
社会人になれば、長期に渡り、手とり足とり教えてくれる事はありません。
自らが答えを出さなければならない場面が数多く訪れます。
逆算力は必ず人としての幅を広げてくれます。
まずは、小さな単位から今の学年にあった逆算力を、しっかり身につけていきたいと思っています。