子どもの視点
1月14日(水)
【伝え方 こどものやる気に 大きな差】
毎日子どもたちと接していると、思いの伝え方次第で、子どもたちの受け取り方に大きな差があると感じます。
伝える側が感情的になったままで伝えた場合、本意が伝わっていない事がほとんどです。
特にお母さんも、疲れている夕方あたりになると、感情的な発言が増え、言葉を吟味して伝えるという事が出来なくなっている場面がよくあるのではないでしょうか。
落ち着きがない子もいれば、おっとりしていてスローテンポの子もいたりと、子どもたちひとりひとりに個性があります。
我が子にはどのように伝えれば、伝えたい事が伝わるのかと考えて伝えて欲しいと思っています。
叱るときも、褒める時も必ず
「ここがこうだからいけなかったね。」
「今日のこのやり方はとってもわかりやすくて良かったね。」
などと、どうして叱られたのか、どこを褒めてもらえたのかがきちんと子どもに伝わるように声かけをして欲しいと思います。
子どもたちは本当にまっすぐです。
お母さんからのコメントは善しも悪しもストレートに伝わります。
そして、その時のお母さんの様子を本当によく観察しています。
お母さんの顔の表情が、ずっと子どもの中には記憶されています。
今日、教室に向かう途中でベビーカーに乗った小さな弟と、幼稚園帰りのおねえちゃんと手をつないでいるお母さんの親子に信号待ちで一緒になりました。
おねえちゃんは、家に帰ってからのおやつの件で、お母さんに交渉中!!
「どうしておやつはよっちゃん(多分弟の愛称)と、同じ数なの?」
「どっちも同じ数だったら、ケンカしなくていいでしょ。」
「でも、みきの方が大きいでしょ。だからみきの方がたくさん食べてもいいじゃん。」
「みきちゃんだけ多かったら、よっちゃんがまたぐずりだすでしょ。」
「一緒だと仲良しさんでいられるからね。」
「・・・・。」
「でも、お母さんいつもおねえちゃんなんだから、よっちゃんにおもちゃ貸してあげて・・って、言うよね。」
「みきが使っててもよっちゃんが貸してってきたら、すぐにそう言うじゃん。」
「一緒に使うとケンカになっちゃうから、先に貸してあげてねって言うでしょ。」
「一緒は仲良しさんじゃないじゃん。」
「・・・・。」
お母さんは苦笑しながら、言葉に困っている様子でした。
おねえちゃんの言い分も妙に納得!
お母さんは私の顔をみて、にっこり微笑んでおられました(^-^)
こんな場合も少し伝え方を変えてみれば、
「そうだね!みきっておねえちゃんだもんね・・。」
と、笑顔で答えてくれそうな気がします。
お母さんの少しの工夫が子どもの気持ちを大きく左右します。
子どもにとって、絶対的な存在でいることを、私たち大人が忘れないでいたいですね♪♪
そのあとお母さんは、
「わかったよ。みきちゃん。」
と、笑顔で答えていらっしゃいました♪
みきちゃん、交渉見事成立です!!
寒い冬に、ほのぼのしたあったかくなるひとときでした。