本物の力
1月9日(金)
【思考力 まわりを見渡し 磨き上げ】
学習する目的とは何でしょう。
算数・国語・理科・社会・・・。
得意なものと苦手意識のあるものはみんなそれぞれ違っています。
学習は、自分自身の考え方の幅を広げるために、様々な角度からの取り組みが大切です。
よく、テストの解答や解説を読んでいると模範解答と書かれた答えを目にします。
模範なのですから、良い答えであることは間違いありません。
しかし、広がりのある学習を深めようとするならば、答えた解答だけでなく、その答えにたどりつくまでにどう考えたのかというプロセスを書き、確認出来る足跡を残して欲しいと思っています。
暗算が得意な子は、(正確に言えば自称得意だと思っている子は)とにかく速く答えを出そうと取り組みます。
頭の中で考えて、すぐに解答欄へと答えのみを書き入れて次へ進みます。
しかし、その答えが間違っている場合、どう考えて間違ったのかを知る手だてがありません。
もう一度、最初からまた同じ工程で解き直していくしかないのです。
これでは、どんなパターンの時にミスをしやすいのかと判断する事ができません。
また、それに気づく事も出来ません。
学習の基本は、自分で進めていけることだと思っています。
何で調べれば良いのかと、その方法を考える。
すぐに誰かに聞くのではなく、まずは、どうすれば良いのかと考える習慣をつけていくことが大切です。
自分の考えを整理していく上において、書きしるすという方法は非常に有効です。
書いてあれば、足跡をたどる作業がしやすい事は言うまでもありません。
自分で足跡確認が出来るようになれば、その時点で学力は数段レベルアップしています。
思考力向上のカギは、日常の至る所に転がっています。
ひとつの物事に対し、じっくりとらえる習慣さえつけば、あとはそれぞれが勝手に伸びていきます。
今教室に、幼稚園の頃からずっと一緒に頑張って来た中学1年生の男の子がいます。
最初は、絵をかくのも、じっくり考えることも苦手な子でした。
速く正解にたどりつきたくて、私の顔を見ては、
「先生、速く答え教えて!」
と、よくせがまれていたことを今でもふと思い出す事があります。
しかし・・。
今は、自分で学習計画を立て、時間配分を決めて取り組み、クラブ活動との両立をしながら頑張っています。
計画を立てる段階でしっかり考えているので、中間、期末といったテスト前にもあわてる様子もなく、いつも変わりなく進めています。
今何をすれば良いのかが分かっている子は、やはり強いのです!!
今年こそ、本物の力を身につけて、頑張っていきたいですね。
また、新たな第一歩を一緒に踏み出しましょう♪