今、何するの?
11月15日(土)
【考える 今の自分に 出来る事】
学びは何のために・・。
よく、子どもたちも
「先生、どうして勉強しないといけないの?」
と、何かにつけて質問にきます。
幼稚園児には幼稚園児の、小学生には小学生の、中学生には中学生の学びがあります。
小さい頃には積んでおかなければあとづけできない学びがあると思うのですが、教育熱心なこの阪神間では、いつも先取りをしていくことが必要だと思い込んでいるような風潮があるように感じます。
遊びの中から社会性を身につけて、子どもたちは良い事悪い事の判断が出来るようになります。
どんなえらい先生が監修しているテキストであっても、実生活のハプニングの中から学び取る力という意味では一方的にテキスト側に軍配があがるとは思えません。
机に座ってテキストを解き進めていく事だけが学びであるとすれば、アクシデントに立ち向かう力はつかないままです。
与えられたテキストに突如として突拍子もないアクシデントが起こる事はまずありませんから。
いろいろなものを観たり、聴いたり、感じたりする中から、学びは深まりを持ち合わせてきます。
広がりのある学びの中に、テキストで得た知識をプラスして、難問を解く力が備わってくれればベストです。
車のハンドルだって、あそびの部分がなければ快適な運転が出来ないのと同様に、きりきりと音が聞こえてきそうな学びでは力を発揮する事は難しいはずです。
いくら公式をほとんど丸暗記出来ていたとしても、それをどう利用すれば良いのか考え実際に使うことが出来なければ丸暗記したところで、何の意味も持ちません。
学校のテストで良い点を取る事が目的である子は、残念ながら社会での活躍は期待薄です。
テストは自分の弱点見つけに活用すべきです。
中学生のテスト前の勉強の仕方を見ていると、個々の差は歴然です。
学ぶ意味を理解している子は、やるべき事に対して惜しむことなく時間を使っています。
今、自分がするべき事をきちんと整理して、進んで欲しいと思います。
少なくともテスト前に、
「先生、次は何をしたらいいですか。」
との、質問をする生徒がいなくなることをせつに願います。