楽しめていますか?
10月9日(木)
【計算は テキストなくても 大丈夫】
教室ではじっくり一つの事を考え答えを導き出す過程をとても大切にしています。
ですので、ひとつのテーマにゆっくり時間をかけることもよくあります。
しかし、計算に関してはより正確であると同時にスピーディさも重要です。
より速く計算ができれば、文章問題の解きかたをひもとくのにじっくり時間をかけることが出来ます。
やっと文章問題の解きかたが分かって、さあ計算!という段階になってまた計算にも時間がかかるようでは、入試を控えた子どもたちにとっては、少し厳しい状況が待ち受けています。
では毎日ひたすら計算問題をうなるほど解かなくてはいけないのでしょうか。
私は日頃から計算する機会が多いことが大切だと考えています。
日常生活の中で、自然な形で計算する場面を増やすことが一番の近道だと思っています。
おつかいにいって、
「一番お買い得のたまねぎ買ってきて。」などと、頼んでみたり、4人家族なら4人できっちり分けられるデザートをさがしてきてもらったり、簡単な計算を計算しているという感覚がない中で楽しみながら使って欲しいと思っています。
娘や息子がまだ幼かった頃、車で出かけ信号待ちの時に、信号がかわるまでに前の車のナンバープレートをたしたり引いたりかけたりと制約をつけてゲーム感覚で答えを出す・・というのをよーいどん!の合図とともに行っていたことを、今でも懐かしく思い出す事があります。
(スーパーの駐車場で、プレートの4つの数字をたして35になる車を誰が1番に見つけるか・・なども面白いですよ)
少し工夫をすれば、計算につながるテーマは毎日の生活の中にごろごろと転がっています。
計算の遅い子は、現時点では間違いなく計算が嫌いで苦手意識を持っています。
そんな子に
「計算がはやくなるように頑張ろうね。」
などと言って、山のような計算ドリルを与えたところで、嫌気がさすだけに過ぎません。
ある程度、計算を楽しめるようになってからでも、計算ドリルは遅くないのではないでしょうか。
苦手意識を持っているものに関しては必ず苦手になっている原因があります。
まずは、どうして苦手になっているのかを考える事が先決ですね。
子どもたちは面白い事には必ず、身を乗り出すように興味を示します♪
だったら、面白さを感じるように提案が出来れば良いのでは・・・。
そう思いながら、今日も子どもたちと向き合っています。