見守る勇気
9月25日(木)
【書く力 備わりアップ 段取り力】
書く力が出来てくると、本当に多方面で子どもたちに変化が見られるようになります。
毎回授業終わりに宿題や連絡事項、1週間の学習計画を立てるのですが、学習計画の段取りを考える力がめざましい進歩を遂げています。
次回来る時までに宿題を済ませる。
必要であるから出された課題を済ませてくる事は当たり前だと思われるかもしれませんが、子どもたちにとっては、これがなかなかの手ごわい相手となっているようで、慣れるまでは言い訳のオンパレード!
「今週は週末野球の試合がつまってたから、時間がなかった。」
「学校の宿題が多かったから出来てない・・。」
「運動会の練習で疲れていたし、プールの振替にも行ったから全部は出来てない。」
子どもたちなりに理由はあるのですが、習った問題を繰り返し自分で解き直すことで、力は定着していきます。
まずは、自分で自分の1週間の時間配分について、じっくり見つめてみる時間が必要です。
もちろん遊ぶ時間も大切です。
友だちと遊ぶ中で学べることがたくさんあります。
学校外でしか、出来ない習い事もあるでしょう。
どれも、必ず様々な場面で役に立つこととなるでしょう。
しかし、忙しかったから・・という理由で宿題をしなければ、力の定着は見込めませんね。
1週間の自分のスケジュール。
いつどれだけのフリータイムがあるのかさえ知らずに、ただ毎日を繰り返している子がまだまだ多いのも現状です。
指示されすぎている余波がここにも表れています。
段取りを組むためには、自分のスケジュールを理解していることが大前提です。
まずは、1週間の流れを確認することから始めてみましょう。
子どもたちは、それぞれにそんなに指示を受け続けなくても、自分で進める力を兼ね備えています。
もう少し、子どもの力を信じてみてはどうでしょうか。
「学校から帰って来るとどうしても先に遊びを優先してしまって・・・。友だちと遊び疲れて帰宅後、夕飯を食べると一気に眠たくなるようで、宿題が終わるまでに、ものすごく長い時間がかかってしまいます・・。」
これが最近のお母さんからの圧倒的多数のご相談です。
昨日もリズムが大切だとお伝えしましたが、まずはリズムをつけるために、段取り上手になりましょう。
毎日の生活の中で、小さな仕事を担当してもらうのも有効です。
お皿と茶碗とコップやおはしを机に並べる係に任命してみたり、簡単な近くへのおつかいを頼んでみるのも良いでしょう。
何度か繰り返していくうちに、お皿や茶碗をどの順番で並べればはやく出来るだろうかと考えるようになります。
おつかいに行くなら、メモに書いていった方が忘れ物なく買って帰れるのでは・・と、考えます。
買ったものをチエックするペンを持って行った方が良いかも・・と、少し考えて行動を起こすようになります。
この、「少し考えて・・」の部分が非常に重要!!
自らが考える習慣をつけなければいけません。
段取りをすべてお母さんが整えて子どもに提供していると、こどもが言われたことしかしなくなるのは当たり前です。
今、子どもが少し残念な状態になっていることは、大人側がお膳立てをし過ぎているのかも知れません。
書く力が備わり、自分で考えるクセがつけば、宿題を済ます時間をどこで取るかと考えられる子どもに変身していくと思いますよ。
現に、教室では、1週間の学習計画をすらすらと立て終えて、自分のフリータイムをしっかり確保して過ごしている子が大半です。
親が学校まで、付きっきりでついていく訳にはいきません。
学校やいろいろな場面で、その場で判断し自分で解決出来る子どもに育って欲しいとは思いませんか。