なにが違うの?
8月23日(土)
多くの子どもたちと接していると、毎日感じることや発見することが多くあります。
グングン伸びていく子には、いくつかの共通点があります。
① オンとオフの切り替えがしっかりと出来る。
② 授業の後半もピッチがおちない。
③ その日に習った問題をその日に必ずもう一度自分ひとりで解き直している。
④ 自分で進める力がある。
⑤ わからないものをそのままにしない。
⑥ テンポがよく、スピーディーに学習が進む。
大きくわけるとこんな感じでしょうか・・・。
親の接し方や環境による要素ももちろんありますが、自立できているかは大きな注目ポイントです。
やらされている感が強い子は、どれだけ時間を使っていても伸び率は低く、いつも受け身(指示待ち)です。
(やらされているのだから、無理はないのかもしれませんが・・・。)
やらされている感が強い子は、例外なく学習にテンポがありません。
自分で知りたいとか理解したいとかいう意欲がないので、時間の使い方が悪くダラダラと時間だけが過ぎていきます。
スタートから集中しない(スイッチをオンに出来ない)
↓
問題ひとつひとつに時間がかかる
↓
今日の範囲まで終わらない
↓
人より宿題が増える
↓
人より時間がかかるのに、人よりやらなければならないことが多くなる
↓
やり終えるのに夜遅くまでダラダラと続く
↓
結局終わらずやり残しが山積みになる
↓
当然、疲労感だけが溜まり学習内容が定着しない
↓
どこから手をつけていいのかすらわからなくなる
↓
お母さんのイライラも最高潮に達する
↓
お母さんからのミサイル攻撃を受ける
↓
ますますどうすればいいのかがわからない
こんな感じになってしまって、毎日を過ごしている子も多いように感じます。
しかし、こうなってしまうとすでにお母さんにも、打開策が見えなくなってしまっています。
(お母さん自身の感情コントロール不能状態(・_・;))
これでは、どれだけ時間をかけても良い方向へ向かうはずがありませんね。
お母さんの関わり方にもひと工夫が求められています。
この夏。
びっくりするほど伸び率がアップした子が数名います。
夏休みに入ったときに、夏休みの過ごし方について、一緒にじっくり話しをした子どもたちです。
どちらかというと、日頃はのんびりしているのが好きなタイプのゆったりした時間を過ごしてきたこどもたちですが、新しい単元に入る前に、どうしてこの学習が大切かということをきちんと確認する時間を設けました。
本人が納得した上で授業に入った事で、飛躍的に時間の使い方とオンとオフの切り替えが上手になりました♪
教室では、計画を立てる時間をとても大切にしています。
やみくもに問題を与え続けて、それが一時的に出来るようになったとしても、残念ながら違う場面でそれを利用して使っていける力はつきません。
どうしてこうなるのかと本質的なしくみを理解出来ていなければ、応用していくことが出来ません。
お母さんが出来ることがあるのではないでしょうか?
お母さんにしか出来ない事があるのではないでしょうか?
それは決して次々に指示を出し、出来ていない問題を与え続けることではありません。
お母さんが変われば、子どもは本当にあっというまに変身し、かってに階段をのぼり始めます。
決して嘘ではありませんので、今この機会に考えてみて欲しいと思います。
間違っても、次々課題を増やすことなどありませんように・・・。
まず取り組むべき事はそんなことではないですよね。