子供目線で
5月29日(木)
【まず知ろう!嫌いの原因 いち早く】
人には必ず得て不得手があります。
子どもたちの教科もそうですし、日常の行動にもあてはめることが出来ると思います。
「算数、嫌い!」
この言葉には、必ず嫌いな原因が潜んでいます。
計算がものすごく遅い子は、算数ではいつも計算がついてくるので、人と比べて時間がかかる事がその原因のひとつとなっています。
今もし仮に、この状態が我が子であったとしたら、お母さんはどのような対策をとられるでしょうか。
(とにかく練習問題を何題もひたすら解かせる。)
そう考える方が多いかも知れません。
しかし、少し考えてみましょう。
今は、時間のかかる計算がイヤになっているのです。
そのイヤになっている計算をただひたすら何問も与えられては、ますます嫌いになることは、目に見えています。
計算の遅い子は、計算に入る前の数あそびの経験が少なかったのです。
計算の導入編として、数を数える遊びを幼い頃に幾度か経験していた子は、自然に物を数えるという訓練がすでに完成しています。
たとえば、お友達が遊びに来た時に、お菓子を分けることをしていたり、お手伝いとして食器を並べる係になっていたりという経験があるだけでも、数に対する意識は大きく違います。
何も計算は、ドリルをひたすらするだけでなくても、充分習得していくことが、可能だと考えています。
我が子が幼い頃お友達が遊びに来てくれたとき、何度かお菓子を
「同じ数ずつ分けてね・・。けんかにならないようにね。」
などと、伝えて分けてもらうと、きちんと分けることが出来ない余りが出てきました。
「どうしょう。じゃあこれは、お母さんの分ね。」
そう言う子もいれば、
「余ったのをまた半分ずつにしよ。」
そう言った矢先に、手で半分にちぎっていた子もいたことを思い出します。
幼くても幼いなりの工夫を、子どもたちは見つけてくるのです。
大人目線で、物事を判断していては、気づかないことが本当にたくさんあります。
子どもたちを信じて、トライさせる機会をぜひぜひ作ってみて下さいね。
子供目線で考えられる大人であり、その上でその時に必要なことを提案できる大人でありたいと思います。
子どもたちは、楽しいことなら必ず集中することを忘れないで取り組みたいですよね。☆