低学年に大切な事
4月29日(火)
【低学年 まずは気持ちを 受け止める】
幼児クラスや1,2年生といった低学年は、まだ上手に気持ちのコントロールが出来ません。
レッスンが始まっても、日によってはなかなか集中出来ずに学習体制に入れないこともあります。
ドアを開けて入って来た様子で、おおまかな今日の調子は察知できます。
(今日はちょっとテンションが低そう・・。)
こんな風に感じた日は、まず勉強から離れた話しからアクションを起こすようにしています。
テンションが低い要因は何かとさぐりながら・・・。
漢字テストの練習が不十分。
宿題が全部出来ていない。
出る間際にお母さんに叱られた。
来る途中でこけてしまった。
楽しみにしていた計画がなくなってしまった・・。
結構いろいろな原因でいつものようにすぐにスタート出来ない子どもがいます。
カリキュラムを考え計画を立ててはいますが、何が何でも今日ここまでは終わって・・などということは、幼児や低学年には不要だといつも心に留めています。
『習慣をつけること』
まずは、これを定着させたいと思っています。
毎日ご飯を食べるように、歯磨きをするように、お風呂に入るように、勉強もする。
当たり前のことになれば、苦にはなりません。
当たり前のように組み入れるには、幼い頃から椅子に座って机に向かい、勉強することを毎日繰り返すこと。
これが大切です。
最初はわずかな時間で良いと思います。
でもわずかな時間が継続されることはとても重要です。
あまり気乗りしない日でも、椅子にすわって勉強する体制になる。
勉強はテキストの問題を解いたり、漢字を練習したりというだけではありません。
気乗りしていない時にいくらカリキュラム通りに説明を重ねたところで、その日に習得できるものは多くはないのです。
テキストに入らなくても、学習は十分に可能です。
本の読み聞かせだったり、カード遊びやパズルに代わったっていいのです。
でも、授業の最後に
「今日は少ししんどかったのに、よく頑張ったね」
「いっぱい本が読めて楽しかったね。」などと、最後まで頑張れたことをしっかり伝えてあげることが次につながる一歩になります。
《子どもの心をキャッチする》
決まった時間に、決まった場所で取り組むことを継続させる。
学習内容は、習慣さえつけばどんどん工夫が出来ますが、残念ながら習慣づけは、継続以外に方法がないように感じます。
自分で進めていけるようになるために、習慣づけの作業を優先してみましょう。
内容よりもまずは、椅子に座り机に向かうことの継続から始めてみてはいかがでしょうか。
毎日継続させるためには、もちろん大人側の工夫は不可欠です。
楽しくなければ、落ち着けなくては、机に向かう習慣はつかないことを忘れずに・・・。