考える力
5月14日(火)
教室では、基礎学習をとても大切にしています。
途中式をすべて書くことは、どこでどう間違ったのかをきっちりと確認が出来るようにという意味合いも含まれています。
一つ一つの問題で、何を問われているのかをしっかり確認した上で、解き始める習慣をつけてもらいたいと思っています。
「式はかかなくても答え出せるから、書かなくていい?」
こんな質問が、この教室に来てくれたばかりの子から、よく飛び出します。
とにかく、途中式など、めんどくさいことのようで、答えがあっているんだから、いいでしょ・・なのです。
しかし、その子が悪いわけではなく、それでOKと習ってきたのです。
その子の言い分は、今まではそれで充分だったのですから、仕方がないと思います。
教室では基礎や一つ目の例題を解く時間はしっかりと取りますが、標準問題、応用問題はあまりヒントを出しすぎないように心掛けています。
どう結びつければ、応用問題が解けるのか・・。
その部分をなんとか自力で探り進める力が育って欲しいと思っています。
長い間多くの子供たちと触れながら、子供たちの様子を見せてもらってきましたが、やはり考える習慣は、幼い時につけてあげるべきだと強く感じます。
考えることが、当たり前になっていれば、そんなにつらくはないのですが、ずっと考えなくてもよかった状態で過ごしてきた子供にとって、小学校中学年、高学年になってから、
「じっくり時間をかけて考えてごらん・・。」
「途中式はすべて書いてね。」
は、やはりしんどい作業になっています。
でも、あえて取り組んでもらっています。
これから生きていく年月の方が、はるかに長く、プロセスを求められるシーンは幾度となく出てきます。
それぞれが向き合っていく様々な問題に対し、それぞれが考えその場に応じた対応が出来るようにと考えれば、今習慣化することの意味は大きいといえます。
どの教科も生きていくためのひとつのツール。
それをどう生かして生きていくのか、どう生かしていける人へと成長していくのか・・。
目先の事だけに捉われず、考えていきたいと思います。