失敗を見守る姿勢
12月26日(土)
【冬期講習 子どもの熱気で 室温アップ】
朝から教室が熱気で包まれています。
今年の冬期講習は『図形に触れる』がテーマです。
公式を覚えるだけでなく、その公式の意味を理解するまで考えることを優先しながら、確認を含めてドリル数を上げていきます。
解説を聞いていると、わかったつもりになっていることがよくあります。
しかし、自分で再度解きなおしてみると、途中で少しあやふやな場面が出てきます。
その時にもう一度自分で最初に戻って組み立てなおせる力をつけたいと思っています。
もう一度聞きなおすのではなく、自力で逆算して答えを導く力。
この力をつけなければ、いつも基本的に受け身になってしまいます。
常に誰かに解説を受けなければ次へ向かうことが出来ない段階を打破することが出来て、初めて自立学習は成立します。
この状態になってやっと、伸びていくスタートラインに到着です。
この状態になるまでの過程を教室では大切にしています。
まずはスタートラインに安定感を持って着くことが最優先事項です。
十分な時間を使ってこの力を定着させれば、あとは自分で勝手に伸び始めます。
本当に勝手に・・という言葉がぴったりだと感じるほど、伸び方は飛躍的です
ずっとそばに寄り添い、その都度解説をしていけば、その時は点数が取れるかもしれませんが、それでは何の意味も持ちません。
なぜなら、寄り添ってばかりでは、一人で解く力はつかないことがわかっているからです。
当然最初は失敗だらけです。
子どもたちは経験がない分、自信がありません。
失敗を繰り返しながら、少しずつ出来ることが増えてきます。
それに伴って、小さな自信が積み重なってくれば、自分でやってみたい!と前向きに取り組むように変化していきます。
この変化が現れるまで、根気よく待ってやれるかどうかで、高学年になっての伸び率が決定するといっても、過言ではありません。
何事も多くの失敗の積み重ねの中から、生まれてきます。
その場しのぎの学びでは、そのうち通用しなくなることをお忘れなく・・・。