何のため?
10月2日(水)
【何のため? 子どもはいつでも 知りたがる】
教室で勉強を進めていくと、苦手な教科の取り組みの時に、子どもの中から声が上がります。
「先生、こんな図形の難しい問題わからなくても使うことないんじゃないの?」
「130番目のご石が黒でも白でもどっちでもいい。」
思わず苦笑してしまう光景です。
何のために勉強しなければならないのか・・・。
(思い返せば、私自身もそんな風に思っていた頃があったなあ・・)と記憶をたどりながら子どもたちの声に耳を傾けています。
「先生、何のために勉強ってしないといけないの?」
「遊んでる方が楽しいのに・・。」
今までいろいろ回答してきましたが、最近はこう答えています。
中学3年生までは、義務教育だよね。
学校行くのやめておきます・・って訳にはいかないね。
それは、どうしてだと思う?
生きていくために、物事の善し悪しを判断したり、中学生を終えた後、自分がしたいことを見つけた時、それに必要な知識や経験を蓄えておくために、今色々な形で勉強してるってこと。
今は、教科別に習ってはいるけれど、教科の学習だけが目的ではない・・とも、伝えています。
基礎学力がしっかりつけば、将来自分がしたいことをたくさんの中から選べる権利が与えられるけど、それがなければ、この3つから選んでください・・って、いくつかの中からしか選べなくなってしまうんだよ・・と話すと、高学年は少し神妙な顔つきで耳を傾けてくれます。
子どもたちと正面から向き合いながら、きちんと話すことで、子どもたちは納得してまた学習に戻ってくれます
伝え方を考えながら、進めていきたいと思っています