小さな経験を重ねて
9月25日(水)
【指示なしに 今何するのか わかる人】
9月もまもなく終わりそうだというのに、こんなに暑いのはなぜでしょう。
子どもたちも暑い中、運動会の練習で、お疲れモードは隠せない様子です。
今日は、「指示待ち族」について考えてみましょう。
教室のテーマは、工夫を楽しむ想像力。
工夫を楽しむためには、自分で進めていける力が不可欠です。
今の子どもたち(子どもたちだけではありませんが・・。)は、とにかく指示待ちの子が圧倒的に多いです。
「先生、次は何をしたらいいですか?」
そういって、こちらから提示した課題が終わると、次の指示をひたすら待っている子が本当に目立ちます。
幼い頃。
子どもたちは、良いことといけないことを様々な体験を通して学びます。
良いのか、いけないのか・・いうなれば2択です。
場合によってはそれ以外の答えもあるのでは・・と、考えられるようになるのには、もう少し大きくなってからということになります。
しかし、長きに渡り良いのかいけないのかをずっと確認しながら過ごしてきた子どもたちにとっては、間違っててもいいから自分でやってみよう!と思えるには、やはり1人で決めていく数々の経験が必要なのです。
何かを食べにいった時。
自分でメニューをすぐに決められる子もいれば、なかなか決められない子もいます。
好きな本を買ってもらえる日。
1冊に決めることがなかなか出来なくて思わず「早く決めて・・。」とコールされたり。
でも、誘導なしで、そんな日常の中で小さな決断を繰り返していくことはとてもとても大切だと思います。
自信を持てるとういうことが、次のステップへと繋がっていきます。
自分で出来ることがだんだん増えてくるたびに、自分で決めていくことも増えて欲しいと思います。
ささやかな事が自分の意志で決められなければ、自分が今何をすればいいのかなどと考えつくはずがありません。
ひとつずつ進みながら自分は大丈夫!と自信を重ねていく事が、次の好奇心やチャレンジ精神に繋がっていきます。
先日も、お母様方と話をしていると、パート先に来ているアルバイトの大学生があまりにも気がつかなくてあきれます・・という話をされていました。
ずっと、指示される中で過ごしていれば、無理もないのかも知れません。
自分が今何をするべきか・・。
それをみつけて実行に移せる子どもたちでありますようにと願いながら、選択させる場面を数多く作りたいと思います。
失敗しながら、まわりを見渡せる力をつけて欲しいですね