時間をかける意味
4月15日(月)
【計画表 実行出来る 必需品】
計画達成ノートにも慣れ、子供たちは徐々に計画を立てる意味が分かりかけてきています。
最初、低学年には
「計画を立てる日は、それだけで終わってもいいよ。」と、話しました。
当然,子供たちは大喜び。
「え!じゃあ、まあこんな感じでいいかな?」
ものの5分もかからないうちに1週間の計画を立て終えて
「今日は、もう終わり・・っと」と、嬉しそうに笑顔いっぱい・。
1週間が経過して次に教室にやって来た日。
なんだか少し浮かない顔で入ってきました。
「先生、宿題が残ってしまった・・」
「計画を立てた火曜日と金曜日はプールとピアノがあって計画いっぱい入れてて無理だった・・。」
そう言って、火曜日と金曜日に立てた計画分が残ってしまったままになったと打ち明けてくれました。
宿題が残ってしまった失敗の巻きをどうすればよいか・・。
ここからがまさしく本番。今から定着させていきたい力です。
「じゃあ、今週は同じ失敗をしないようにしたいよね。」
「で、どうしょうか・・?」
そう言って問いかけてみました。
「計画する時に、火曜日と金曜日はプリントだけにして、休みにしていた水曜日にその分入れてやってしまおうかな・・」
そう言って、じっくり本当にできるかどうかを自分の中でたしかめながら、計画表に書きこみ始めました。
自分の予定を自分で決める。
それには、まず自分の1週間を把握する必要がありますね。
お母さんに、
「さあ、プール行くよ!」
「ピアノ、練習しておかないと金曜日弾ける?」などと、言われ続けていたとしたら、計画を立てられなくて当たり前です。
ひとつ失敗して、宿題が出来なかったことで、今回初めて自分がこの計画でできるかどうかを考える機会を持てたのではないでしょうか?
基礎作り。
それは、決して基礎計算や漢字が書ける・・と、言うことだけではありません。
計画を立てるためには、自分の生活を見つめ直す作業抜きには出来ません。
このことが、気づきのある子への第一歩になってくれれば、これ以上の生きるための基礎作りはないと思っています。
それができなければ、どこでどんな風にどんなえらい人から習っても、ザルで水を受けている状態だと思いませんか?
幼い頃から、習慣化出来ていれば、それはご飯を毎日食べるのと同じこととして当たり前のことになります。
考えることへの習慣をつけていきたいですね。