まずは大人から
2月5日(火)
【大人でも 間違ったなら ごめんなさい】
子供がとても幼い頃。
「人に迷惑をかけてはいけません。」
「自分が悪かった時は、ごめんなさい・・だよ。」とか、言われた記憶がある方は大勢おられると思います。
今まで長年に渡り、いろいろな親子と接してきましたが、親子関係が上手くいっているところは、お母さんの子どもに対する接し方がよく似ていると感じています。
まず第一にお母さんが子供に、命令口調で話しかけるということがありません。
「早く○○しておかなければ、だめでしょう。言われる前にさっさとやりなさい・・。」
「だから、こっちから先にしないと間に合わなくなるよ。言われたとおりに早く済ませてしまいなさい。」などと、
常に命令の指示が出ているお母さん・・いらっしゃいますよね・・。
いくら我が子だと言っても、子供は自分の所有物ではありません。
自分の分身でもありません。
ですが、お母さんの自らの判断の中だけで、決めつけてしまっていることが案外多い様に思います。
懇談をしている時も、ご相談を受けている時も、お母さんの話しをされる雰囲気で、お子さんがどこで困っているのかが垣間見れる時があります。
「とにかく朝からずっと怒鳴りっぱなしでストレスがたまっています・・。」
こういう感じでお話しされるお母さんは、ストレートにそう言えるお母さん本人よりも、そんな感じの中で、いつも接している子供側の方がストレスを貯め込んでいます。
このタイプのお母さんは自分の感情をぶつけて、ささやかにぼそぼそとつぶやいた子供の想いを受け取らずにいる場合が多いように思います。
よく教室では、こども同士の会話の中に、
「お母さんはいいよね。自分の思い通りに出来るし、間違ってても怒られることなんかないもんね。」
「そうそう。」
「それに、それはお母さんのほうが間違っていると思うことでも絶対に自分は謝らないよね。」
「そうそう。」
「あなたが困らないようにお母さんは教えてあげてるんだよ。」って、言ってさ。
絶対自分が間違ったことが確実にバレてる時は、
「人間誰だって間違うことはあるでしょ。神様じゃないんだから。」って言って、それで終わるもんね。
「あー。早く大人になって自由にしたいよね・・・。」
こどもは本当によく観察していると思います。
子供たちが言うように、大人だって間違えることはあります。
良かれと思ってしたことが、裏目に出てしまうこともあるでしょう。
たとえそのことを子供から指摘されたら、
「そうだね。お母さんがまちがってたよね。ごめんね・・。」と、言葉で伝えるべきではないでしょうか?
そうしなければ、間違った時には、謝ることが出来る子供は育たないのではないでしょうか?
我が子が幼かった頃。
こんな風に皆さんにお話ししている私も、自分が良いと思ったことをある意味子供に強要していた部分があったと今、反省しながら皆さんにお伝えしています。
子供の声を、つぶやきを、本当に拾ってあげられるお母さんは、やはり器が大きいと思います。
大人だって、失敗したり間違ったりした時は、きちんと謝る姿勢を見せていかなければ子供のお手本にはなれません。
子供の前でごまかしたり、話をすりかえたりせずに
「ごめんね。それはお母さんが間違ってたよね。」と、告げながら
そんなお母さんの一面も、素直にのぞかせて欲しいと思います
子供のお手本は、すべてお母さんが第一だということをお忘れなく・・