遊びの中から学ぶこと
1月13日(日)
【発見は 遊びの中から 溢れだす】
最近は、物騒なことが多いので、少し前まではよく見かけた大勢での缶けりや鬼ごっこの姿を見かけることが少なくなりました
公園も様変わり・・。
木の枝やいろいろな形の石をどうしたら遊び道具に変身させることができるかなどと考えることもほとんどないのかもしれません。
危ないものは、危ない思いをしない前にすでに取り除かれ、
「これを使ったら大丈夫だからね・・。」などと、考え抜かれた上で、与えられていることも少なくありません。
小さい子向けのはさみ。
工作の時間に、「はさみと糊をお持たせ下さい。」とお伝えすると
「はさみは危ないので・・。」と、ガードつきのおもちゃのような切れないはさみが入っていたり、
「のりは手がべたべたして・・。」と、スティック糊が用意されていたり・・。
今でも幼児には、つぼのりを用意してもらっています。
まずは、五感で感じて欲しいという思いもありますが、ベタベタしても思い切り糊の中に手をつっこんで、楽しんで欲しいと思います。
最初は手をつっこんで遊ぶことだけが楽しいかも知れませんが、しばらくするとつぼのりのへりの部分でちゃんと糊の量を調整しだす光景に出会えます
これこそ、自分で発見した学びにほかなりませんね。
ガードのかかった切れにくいはさみは、安全なのかも知れませんが、ふつうのはさみをどう使えば危なくないのかと、何度も人への手渡し方から繰り返し練習し、正しい使い方を教えた上で、切れるはさみを使わせたいと思っています。
切れにくいはさみを与えて切りづらい体験ばかりを繰り返すことは、いらいらばかりを積み重ねることになり、子供は楽しさを感じなくなります。
その日制作しようと予定していたものが、全く出来なくても良いのです。
子供の気持ちやその日のコンディション を読みとり、楽しんでいるかということの方が大切です。
学んでいく方法は、いろいろあると思いますが、記憶に残る体験を通して子供の成長を感じることができれば、親も子も楽しい時間を共有出来ると思います。
失敗前に用意周到よりも、ぜひぜひ失敗して経験して学んで欲しいと思います。