ドラえもんのポケット
5月23日(水)
子供たちが教室を訪れてくれるのは、プレのクラスを除いては
大抵が14:00以降からです。
それまでは、お母様方との懇談の時間になっていたり
プリント作りや採点などの雑務に追われています
名前のない宿題プリントの返却先をさがしたり、
忘れ物の整理をしたりしながら、次はどんな切り口で課題を出そうかと案を練ります
しかし、子供たちとの学習は思うように進む時ばかりではありません。
今日はこのカリキュラムで・・と楽しみに心待ちしていても、
子供たちの体調がすぐれなかったり、暑さやじめじめしたお天気に影響を受けていたりと
子供たちの感じがいつもと違う!という日も少なくはありません。
ですので、学習の素材を提供する側には、いつもいろんなバージョンで取り出す事ができる
ドラえもんのポケットのような引き出しを持ちあわせていることが必要不可欠だと思っています。
同じ単元を学習する時にも、伝え方によって理解の仕方も異なってきます。
違う説明の仕方をしたところ、いとも簡単に理解できた・・ということもあります。
スポーツのシーンでも、いつも同じ指導を受けていてもどうしてもわからなかった
フォームがあった時、違う説明をしてもらってすぐにそのフォームで打てるようなった・・
など、言い方、伝え方を少し変えただけで、数段レベルアップした・・というような
経験はみなさんの中にも、一度や二度はあるのではないでしょうか?
その時に応じた物の考え方に対してバリエーションを持っていること。
それは、やはり、経験の数と比例しているような気がしています。
低学年のうちは、とにかくいっぱい外遊びを経験して下さいと、いつもお伝えする
理由がここにあります。
おもちゃの取り合いで、お友達とけんかした経験がある子は、どうすれば取り合いせずに
遊べるかを考えます。
山登りを経験した子は、どんな服装で、何を持っていけばよいのかを学びます。
一見つまらなく見える子供たちの遊びの中には、生きていくために必要な知恵を生む
材料がいくつもちりばめられています。
大人も子供も、様々な経験を経て、自分の引き出しに、自分流のたくさんの知恵を
しまっておけたら素敵だと思いませんか?