お子さん、例え話ができますか
秋めいてはいますが、まだまだ日差しが厳しい時間帯もあり、秋は短めの予感。
虫の音も、今、楽しんでくださいね。
わかっていないと説明はできない
自分に今必要な学びはどのようなものなのか・・。
これを判断出来て実行に移せる子どもは、素材提供だけを間違えなければグングンと伸びていきます。
「教える側」は大人ではなく、子どもにバトンタッチ。
大人は真っ白な状態で、何も知らないところから、子どもの説明を聞いてみましょう。
相手にわかるように教えることは、決して簡単なことではありません。
私はいつも、子どもたちに
「○○先生(子供の名前)よろしくお願いします!」と声をかけ、説明してもらって理解度を確認しています。
1から教えるとなると、自分自身が本当に理解していなければ、説明が出来ません。
わかっておいて欲しいポイント部分は、あえて
「ここがわかりません。」
「どうしてそうなるのですか。」などと、本当に理解できているかを確認するためにわざと質問を投げかけてみます。
「先生なのに、そんなことも分からないのですか。」
などと、突っ込みは入りますが、そこはきちんと説明してもらっています。(^^♪
引き出しの多い子は例え話が上手い
具体的にわかるように説明してくれる子は、年齢に応じた例え話がとても上手です。
例えば、
「ウソをつくことはよくないこと。」
「どうしてウソをつくことはいけないことなの?」
と、投げかけると大半の子どもは、本当のことを言わないとだめだから‥などと答えますが、引き出しの豊かな子は、
「先生、羊飼いの男の子の話知ってる?」
と、切り出してきます。
退屈だから何度も「オオカミが来た!」とウソをつき、それを繰り返しているうちに本当にオオカミが来た時に、誰にも信じてもらえなっかったというあらすじを見事にこたえてくれたあと、
「だからウソをついたりしたら、信じてもらえなくなるんだよ」
と、締めくくってくれます。
読書が好きで、いつもなにかしら本を持って教室にやってきますが、インプットする力とアウトプットする力の両方が、実に見事です。
これを学習能力優秀者だと、私はいつも感じてしまいます。
豊かな引き出し作りは小学3年生までに
幼少期にはとにかく様々なジャンルの経験を積んで欲しいと思います。
そして、失敗経験もこの時期に・・。
出来る=賢い子
失敗=ダメなこと
幼少期の子どもの中にも、この公式が刷り込まれている子どもがたくさんいます。
失敗=次のやり方でチャレンジすること
物事には色々なアプローチ方法があるということを知る時期が幼少期だと思っています。
早く、ミスなくできることにポイントを置いている子は、例外なくアウトプット能力が低いです。
どのような場面で、どのように知っている知識を使えばいいのか、答えが出せません。
先取りも結構ですが、幼少期にしかできないことは幼少期に。
高学年からの伸び率に大きな差が出てくることは、30年の教室運営で自信をもって実証しています。
大切なのは、子ども目線で物事を見ること
大半の大人は、自分自身が幼少期、小中高、大学と経験を積み上げて社会に出て、今に至っています。
子どもたちは、大人が通過してきた過程をまだ経験していません。
大人の「良かれ」は時代と共にすでに形を変えているものが多く、自分の経験をそのまま今の子どもに当てはめて、「教える」を続けていては、これからの時代を担う子どもの育成は難しいと思っています。
子どもと同じ目線で、観るもの、聞くもの、触れるものに関心を持ってみましょう。
子どもの目線は、本当にキラキラですよ!
お見逃しのないように・・・。
では、また次回♪








