見えないを見えるに変換できる大人に
桜はまさに今、満開ですね。
春の心地よい風に揺られながら、久しぶりに解禁されたお花見で、夙川公園は笑顔に包まれていました。
今日はそんな春の日に、見えるものと見えないものについて、少しお話しますね。
見えないものを見る力
子どもたちと過ごしていると、それぞれが持ち合わせている個性をどのように接していけば、バージョンアップできるかといつも考えます。
ですが、そのきらりと光る個性の中には、見えやすいものばかりではなく、見えづらいものも多く含まれています。
団体行動は苦手だけれど、自分の世界に入って工夫を凝らしながら学んでいる子もたくさんいます。
しかし、多くの人数を一緒に見ている場合、どうしても団体行動がうまくいっていない子は、現状の育ちを受け取ってもらえず、いつも注意を受けているといったことも、珍しくはありません。
未就学児や小学校低学年では、サポートする大人側が「見えないものを見る力」が求められます。
「木を見て森を見る」
「森を見て木を見る」
両面からのサポートがあって、子どもたちのそばで過ごせたら・・といつも感じています。
見えないものの対応力
例えばけがをした場合。
目に見えるように擦り傷があったり、血がでていたりするとすぐに処置ができますね。
ですが、心や気持ちといった目に見えないものに対しての大人の対応力は、かなり個人差があるように思いませんか。
見えないものに関しては、様子をじっくり見ていたり、話しかけてくる時はしっかり耳を傾けてみたりと
意識しておかないとなかなか本質がつかめません。
見えないものを見る力は、大人が意識して状況把握することで少しずつ身につけることが出来るのだと感じています。
子どもからの発信を見落とさないで!
見えないことで困っている時、多くの子どもは自分の表現方法で何とか伝えようとサインを出しています。
そのサインはその子によって表現方法が違うので、受け取る側の引き出しを多く準備しておく必要がありますね。
でも、子どもはちゃんとSOS発信していますよ。
小さいながらに、必死で伝えようとしています。
まずは、聞いてみて下さい。
たどたどしい説明でも、その子が何を感じて今の状態になっているのかは、理解できるようになってきます。
聞いてもらった経験が多い子は、他者の意見を聞くことに時間が使えるようになります。
大人の役割、結構大切ですよね。
子どもとの信頼感
まずは、4月からの新しい環境で、信頼関係を築きたいですね。
子どもとだけではなく、大人同士も・・。
見えないものは、話の端々から察知していければ、見える化出来ちゃいますからね。
そのためにも、話す機会をぜひ多くつくってみて下さい。
※お花見も今週いっぱいでしょうか。
春を目いっぱい感じて、幸せ気分に浸りましょう・・。
では、また次回・・。