自分に必要な情報を自分で見つけ出せる力がついていますか?
6月11日(土)
【困難に 出会って初めて 考える】
梅雨特有のじめじめ感が続いていますね。
気温も上昇していて、体調管理が難しい時でもありますが、子どもたちは元気に頑張っています。
今は、今月末に行われる思考力検定に向けての取り組みに全学年頑張っています。
思考力を伸ばす問題は、1問1問に時間を費やします。
当然、根気のいる作業となるので、個人差が大きく現れます。
日頃、バタバタと習い事オンパレードといった生活リズムの子どもにとっては、時間をかけてじっくりと考える作業ほど苦手なものはありません。
売れっ子芸能人並みのハードスケジュールの日々から、子どもが得るものは何なのでしょう。
思考力育成問題を読んでも問題の意味を理解出来なかったりすると、すぐに
「先生、わかりません。」
と、声が上がります。
もう一度読み直してみようとか、問題を絵で描いてみたり、線分図に表してみたりと、自分なりの取り組み方を模索出来る子はどんどん進んでいくのですが、依存心の強い子は、まずはこの部分の改善からのスタートといった具合です。
これからは個々の力量がますます問われる時代になってきます。
インターネットやパソコンが普及し、情報はいたるところで溢れかえっています。
見方を変えれば、情報が少ない時代なら、同じ情報をみんなで共有していればそれなりに大差はなく過ごせたのかもしれません。
しかし現在は、溢れるほどの情報の中から、自分に必要な的確な情報を見つけ出し自らがそれをピックアップし活用出来なければ、情報社会に振り回されるだけになってしまいます。
どんなに豊かな情報や物に囲まれても、自分の力が貧困であれば、必要なものを取り出すことが出来ずに過ごしていくしかないのです。
一般的に豊かになったとされる分、より個人の能力が求められるようになったと言わざるを得ません。
思考力はそう言った面からも、低学年から確実に身につけておかなければならない力だと思っています。
幼い頃に自転車に乗れれば、そのあと何年か乗る機会がなく経過していてしばらくぶりに乗っても、ちゃんと乗ることができますね。
それは幼い頃に乗れた経験が身体の中に記憶されていて、しみ込んでいるからです。
学習習慣やじっくり物事を考えていく思考力も、幼少期に身につけてしまえば、大人になってもきちんと利用し活用できる活きた力として定着します。
幼少期は、人生の基礎作りを地道に行う期間です。
基礎がしっかりしていれば、そののち自分が進んで行きたい道が明確になった時に、必ず役に立つのです。
いつもその時々の優先順位を考えて行動に移す。
だとすれば、今、あなたに必要な最優先項目は見えてくるのではないでしょうか。