みんな違ってみんないい
3月2日(水)
【友達と 違っているのは 当たり前】
金子みすずさんの詩。
みなさんも一度は読んだことがありますよね。
子どもたちはよちよち歩けるようになった頃から、お母さんからいい事、悪い事をひとつずつ教えられて成長していきます。
「それはダメ!危ないでしょ。」
「上手に出来たね。すごいね。」
などと、ひとつずつその時々の状況に合わせて教えられてきます。
当然この時点での答えは、いいか悪いかの2択です。
いいか悪いか2つのうち、どちらなのかと考えて判断していく学習を積み上げている訳です。
しかし、段々成長し学年が上がるにつれて、自己の意見を持ち始める小学校高学年の頃になると、友達の中から自分とは違ういろいろな意見や考えが顔をのぞかせるようになってきます。
この頃から、解決の解答が2択では決めきれなくなってくることが増えてきます。
いいか悪いか以外にも、答えがあるかも・・。
子どもたちはそう思いながらも、2択に慣れ親しんできているので、戸惑いを隠すことが出来ません。
自分の判断と違う意見や考えを受け入れたり、他人の意見を認めるすべを知らなくて、右往左往している場面に時々遭遇することがあります。
ある意味これは成長してきたことの証なのですが、子どもたちは自分と違う意見に対して(それは違うだろ・・)という気持ちが強く、違った意見もあっていい・・と、受け入れる事が出来ないのです。
ずっと2択で教えられてきたのです。
無理はありません。
ここからは、自分で判断し答えを見つけ出していかなくてはならなくなります。
教室では、出来るだけ(それぞれが違ってていい!)を実感できるプログラムを取り入れています。
それぞれが同じ課題を与えられても、その切り口や視点が違っていることを認識し、自分とどう違っているのかと見極めて自分とは違った意見だとしても、その意見を認められる子どもに育ってほしいと思っています。
答えはすぐに出せなくても、まずは自分と違った意見があることも理解して次のステップへと向かっていける心を育みたいと思っています。
違いを認めて尊重しあえる関係。
それが出来るようになれば、子どもたちはまたひとつ階段をのぼっているのではないでしょうか。
それぞれの子どもが、みんな違ってみんないい