継続は力なり
9月30日(水)
【根気よく 継続できる 力あり】
「同じ時間を使って、同じ学習をしていて、理解力が違ってくるのはどうしてでしょうか。」
懇談をすると、よくお母様方からこのような質問を受けます。
何年もいろいろな性格の子どもたちと接してきた上で思う事は、ひとつひとつの集中力と日々積み重ねていくことを継続していけるかどうかの違いが、要因のひとつではないかと感じます。
《継続は力なり》
本当に強くそう感じます。
毎日、「今日のドリル」と題した宿題を出していますが、毎日取り組まずに、休みの日にまとめて一気に仕上げてくる子もいれば、毎日コツコツと継続して1枚ずつ取り組んでくる子もいます。
中には、配付すること自体、もう意味がないかも・・と思うほど、手をつけずにいる子もいますが、来た時にすぐに取り組む計算テストで、どんな風に取り組んでいるかはすぐにばれてしまいます。
計算が遅く、ミスも多かった子どもがいました。
計算テストでも、いつも時間がかかり、終わるのはいつも最後。
答え合わせをすると、間違いがいつも何問か出てきます。
こっそりその子と2人で秘密の約束をしたのが半年前。
「今は、遅くても気にしなくていいから、とにかくどんなに忙しい日でも、「今日のドリル」を毎日1枚ずつずっと続けること。」
「続けたって、どうせ速く出来るようにはならないよ。ぼく、計算苦手なんだ。」
いつも一番最後になり、ミスも必ずでてくるので、もうすでに自信をなくしてしまっています。
「計算は、ためておいてまとめてしていては、力が定着しないんだよ。」
「今、速く出来るからって、毎日続けてない人もたくさんいるでしょ。」
「だから、とにかく続けてみようよ。」
「それでも、今と変わらなかったら、次の作戦、また一緒に考えよう!」
「毎日1枚だったら、続けられるかも。」
「みんながびっくりする日が来るのが楽しみだね。」
「計算名人になっちゃおう!」
大切なのはここからです。
継続する力のある子は、一日1枚、必ず続けてやり遂げます。
しかし、残念ながら2、3日すると、約束なんかなかったように取り組めなくなる子もいます。
あれやこれやと取り組ませるのではなく、まずはすぐに出来てしまうものでも、毎日必ず続ける習慣作りが重要です。
それが集中力を養うことにもつながっています。
約束した5月から4か月が過ぎました。
今、誰よりも早く正確に、計算テストを終える笑顔の子どもに大変身した姿が、教室で輝いています
もちろん、その子にとって、大きな収穫であったことに間違いはありませんが、まわりの子どもたちがその様子をみて、あきらかに取り組みが変わるという嬉しい変化がありました。
《継続は力なり》
継続する力も集中する力も、今、子どもが持ち合わせている実力のひとつ。
小学生の間に、本当につけたい力は、先取りをした学習の取り組みではありません。
今しかできない取り組みがあります。
それなら今、その習慣を積み上げたいですね