共感できる1冊
8月12日(水)
【暑くても 本を片手に 感想文】
夏休みといえば、読書感想文や新聞作りなど、長編大作が求められる課題が多いですね。
本を読む習慣がある子にとっては、堂々と読む時間が出来る喜びで満ちあふれているのですが、読むのが苦手な子にとっては、頭の痛い作業でしかありません。
そんな読書が苦手な子。
まずは、どんな本を読めば良いのか・・・。
そこが第一関門となっています。
提案としては、その子が同じような経験をした事がある内容の本を薦めること。
あらかじめ、好きなスポーツや興味のあることをリサーチしておき、図書館などで、そんなテーマになっている本を教えてもらうのもグッド
(あーそれ、わかる、わかる・・)などと、自分の体験と照らし合わせる事ができれば、感想文は自分の言葉で表現できるようになります。
それともうひとつは、あまり難しく長すぎる本を選ばない事も重要ポイント!
毎年学年に応じて課題図書なるものが紹介されてはいますが、絶対にその中から読まなければならない訳ではありません。
自分が体験した事もなく、想像してみることも難しい内容の本は、本を読む習慣がない子にとっては、苦痛以外の何ものでもありません。
共感できる部分があれば、本自体の面白さを初めて感じる瞬間を経験するかも知れません。
まずは、自分にとっての良書に出会う事が本のとりこになる第一歩だと思います。
この夏、本を読む習慣のない中学生に私が提案したのは、絵本です。
絵本といっても、内容は深く考えさせられる場面がたくさんちりばめられています。
1冊の絵本の中の、たった一文でも構いません。
共感できる、心に残る一文に出会って欲しいと願っています。
子どもたちには、多くの経験を積んで欲しいと思っていますが、様々な人との出会いの数には時間的にも限りがあります。
しかし、読書ならいろんな性格の人やいろいろな場面の話しに触れることが可能です。
それも、自分が読みたいと思った時にすぐに開いて読みだすことが出来ますね。
様々なジャンルの良書に触れることで、自分自身の考え方や思いは、少しずつ変化し、進化していきます。
新たな自分に出会えるチャンスが広がっています。
今年の夏休み。
あなたを変える1冊に出会ってくださいね