落ち着いた心で
5月2日(土)
【わからない! その原因は 字の乱れ】
今日は算数の計算問題の事例を紹介しながら・・・・・。
計算問題。
小数点や分数、四則計算。・・・・。
これから学年が上がってもずっと使い続ける問題ばかりです。
計算の仕方がわかっていない訳ではありません。
間違う子どもたちの共通点、それは、書く字や数字の乱雑さ。
字を丁寧に書けない子どもがとても増えています。
自分で書いたにも関わらず、なんて書いてあるのかが読めない子もいるぐらい、丁寧さが欠落しています。
小数点の位置も、どこにつけるのかと確認がしづらい文字が平然とならんでいるノートに出会うと、まずはそこから意識改革。
自分の文字が乱筆で書いてあることに、違和感を持たせる作業からのスタートです。
比較的長男、長女はゆっくり時間をかけて丁寧に書く傾向がありますが、(これはお母さん1年生がじっくりそばで学びをチエックする時間があったことも要因のひとつではありますね・・・。)
要領の良い次男、次女以降は、とりあえず与えられた課題をはやく終えてしまいたいという気持ちばかりが先行気味。
じっくり理解しながら進めるというよりは、はやくこなしてしまいたい・・・と、いったところでしょうか。
これを繰り返している子は、例外なくケアレスミスが続いています。
しかし、どの子も口を揃えて、
「先生、計算ミスだった・・。」
と、安易に受け止め、やり過ごしています。
単なる計算ミス。
そう捉えているのでしょうが、その意識を変えない限りその単なる計算ミスはずっと続いていく事になります。
先日、
「ちょっと分らない・・。」
と、問題を解いたノートを持参しやってきた子どものノートを覗き込むと何をかいてあるのかが解読不能状態。
本人も解読不能。(>_<)
問題を丁寧に書き直して読める状態にし直すとあっという間に答えが出せました。
質問に来る以前の問題ということに本人も苦笑い・・。
昨今、次々に難問といわれる問題を我れ先にと解き続け、自分は人より先をいっている・・・と、思い込んでいる子も多いようですが、まずは丁寧な学びをぜひ優先させて欲しいと思っています。
あたりまえですが、丁寧な文字は心が安定し落ち着いた状態から生まれてきます。
いつも時間に追われているサイクルの中で、文字を丁寧に書きなさい・・と伝えても全く意味を持たないことは言うまでもありません。
「丁寧に書かないと、間違いが起きやすいから・・。」
そう自分で思いながら取り組める環境作りが、まずは必要なのではないでしょうか。