スケジュール管理
10月20日(月)
【スケジュール 自分で管理が 当たり前】
教室に来てくれる子の大半は、徒歩か自転車か、電車やバスなどの公共機関を利用して来てくれます。
幼児がお母さんの送り迎えで車で来る事を除き、基本自分で来て欲しいとお願いしています。
どんな物事に取り組む時にも、私は段取りが大切だと思っています。
大人であれば、仕事の納期が決まっていれば、逆算して納期までに仕上げる段取りを・・。
子どもであれば、1週間の宿題をどんな風に進めて行けばきちんとすべてやり終える事が出来るのかと段取りを・・。
それぞれに仕上げる内容や場所や難易度が違っても、段取りをつける作業は必ず必要です。
今の子どもたちはとても忙しく、下校後のスケジュールも過密気味・・。
タフなお母さんは、毎日のようにおけいこごとの場所まで、送り迎えを繰り返していらっしゃいます。
そんな恵まれている(?)子どもたちは、残念ながら自分で上手に段取りをすることが出来ません。
いつもお母さんがきちんと段取りをつけてくれているので、段取りを立てる必要がないからです。
些細なことだと思われるかも知れませんが、自分でスケジュール管理が出来ている子とそうでない子では、雲泥の差があります。
学習面を取ってみても、自分で今何をすれば良いのかと考えられる子は、自分でスケジュール管理が出来る子です。
自分にとって・・と、考える機会が多い子はきちんと自分で答えが出るまで考える作業を継続させています。
電車で遠方から通ってくれている子どもたちが教室には数多くいます。
もちろん低学年の子もいて、お母さんも初めは心配で、こっそりかくれながら最寄駅まで車両を変えてついてきました・・と、懇談でお話してくださる方もおられます。
それでも、そんな風にして子どもを見守って下さることに感謝です。
(まだ、小さいから私がいろいろ決めてあげないと・・。)
こんな風に思っていらっしゃるお母さんがまだまだ多いように感じます。
しかし、お母さんが思っているより子どもたちは自分で出来る事が多いと感じています。
一人で電車に乗るのは少し勇気がいるかも知れませんが、一人だからこそ気をつけるべきことに目が向くのではないでしょうか。
最初は少し緊張しているかも知れませんが、私立に通っているお子さんなら、毎日電車で通学していますね。
小さくてまだ無理・・と、決めつけて物事を判断しているのはお母さん側なのではないでしょうか。
大人のものさしは、時として少し間違った使い方をしている場合もあるのかも知れません。
一人で来る道中には、予期せぬことが起こるかもしれません。
急にお腹が痛くなったり、切符を失くしてしまったり・・。
でも、その経験がどうしたら良いかと考えるきっかけになっているのは事実です。
困難を避けるより、小さな経験を積むことでどうすれば良いかと考える機会を持つ事は、とても大切です。
世の中、思い通りにいくことばかりではありません。
ずっと付きっきりで子どもと一緒に・・というのなら仕方がありませんが、子どもが自分で判断出来る力を持つには、小さな経験を積み上げ自信をつけていくことが一番です。
先日も授業が終わり一緒に西宮北口まで、子どもたちと帰りました。
子どもたちは、駅のホームで発見した!といって、今開催されているだまし絵Ⅱのポスターがある場所へ連れて行ってくれて、
「先生が紹介していたのこれだよね。」
と、嬉しそうに案内してくれました。
いろいろなものに気がつき、興味を持って観察できていることをとても微笑ましく感じたひとコマでした♪
小さくても自分でスケジュール管理が出来る子どもはたくさんいます。
子どもを信じてみませんか♪