お悩み(学習編)NO.11~NO.20
★NO.11【分数に強くなる方法】
分ける経験。
遊びの中で、どんな場面があるでしょう。
ピザを切り分けたり、お誕生日のホールケーキもそうですね。
8人だったらちょうど1カットずつ、では6人だったら、どんな風にカットすればみんな同じ大きさのケーキが食べられるかな・・。
子どもは、少し考えながら、子どもなりの答えを出してきます。
幼稚園の頃。
お友達が遊びに来た時、私はいつも紙コップと紙皿を用意しておき、おやつはなるべく子どもたちに分けてもらっていました。
大袋にはいったおやつを人数分の紙皿の上に分けていく作業。
少し見ていると、それぞれに考え始めています。
適当に袋の中に手を入れて、しっかり多くをキャッチして自分のお皿に入れていく子。
みんなの様子を見ていて、気がつけば自分のお皿には何もないまま、お菓子がなくなっている子。
友達に、
「このお菓子、嫌い?じゃあ、僕が食べてあげるね。」
と、すかさず自分のおやつを増やしていく子。
兄弟関係の有無や、上の子か次男、次女かなど、色々な想像が出来てしまいます。
でも、
「みんな同じ数ずつ分けないと、みんなのおやつは無しになりまーす!」
と、声をかけると必ず場を仕切るリーダー的存在が表れていました
「最初にみんな1個ずつ入れていこう!」
お菓子を分ける作業が、算数遊びに変身する瞬間です!
手を貸さず、ひたすら様子を見ていました。
「じゃあ、まだあるから、もう1個ずつ・・。」
何回か繰り返すと、最後に少し残っていますが、もうみんなの分はありません。
子どもたちは顔を見合わせて、どうすれば良いかと考えています。
「最後は、じゃんけんで勝った人がもらおう!」
「あれ?みんな同じ数ずつ分けるんじゃなかったっけ?」
「・・・・。」
「いいこと考えた1つを半分こにしたら2個が4個になって、また1個ずつ出来る」
さすがに兄弟が多く、おやつの争奪戦を日夜経験済みの子どもは、判断も早い
でも、分数の初めの第一歩!
分けるという意味は、それぞれ理解したかも知れませんね。
10歳までに思考力が育つベースが出来るのは、こんな遊びを繰り返しておくことで芽が出てくるのではと思っています。
★NO.12【調べ学習が好きになる方法!!】
教室ではよく調べ学習をしています。
調べ学習のテーマは、こちらが提案する場合もあれば、全くのフリーの時もありますし、「環境」などと、大きなくくりでのテーマの時もあります。
調べ学習のベースになっているのは、フリータイムの充実だと感じます。
例えば、教室に歩いてきたり自転車でやってくる子どもは、四季の移り変わりや周りの変化に対しても敏感です。
「先生、昨日はわからなかったんだけど、今日は桜のつぼみが結構膨らんでたよ・・。」
とか、
「先生、自転車で来るの気持ちいいよ。風がちょうどいい感じ・・。」
「そういえば来る途中に5差路があるんだけど、5差路以上ってあるのかなあ。」
「先生、これって、調べ学習にしてもいいかな?」
などと、質問してくる子もいます。
調べ学習のテーマは、少し周りを見渡せば、本当にたくさんゴロゴロと転がっています。
大きなテーマでなければならないと決まっている訳ではありません。
まずは、自らが周りのものに関心を持てる時間の使い方が必要です。
余裕がなければ発見など期待できません。
与えられた学習ではなく、課題を見つけられる余裕のある環境に、身を置くことが求められているのではないでしょうか。