意味を理解した学び
11月29日(木)
子供たちと学習していると、本当にその問題の意味が分かっているかが気になります。
どうして?と、ゆっくり考えて問題にあたることはとても大切です。
例えば、2年生になるとかけ算を習います。
最近、教室のあちらこちらで呪文のようにぶつぶつかけ算を覚える声が響いています。
かけ算は どんな時に使うのかな?
何気なく問いかけてみると
「数がいっぱい出てくる時」
「いくつも同じものが出て来た時、はやく計算できる」などと、いろいろ回答が返ってきます。
しかし、問題で
【2人がけのいすが3つあります。何人すわれるでしょうか? 】
との問いかけにはほとんどの子が2×3=6とかけ算を使いますが、
【なおちゃんとみくちゃんが2人で公園のベンチでシール交換をしていると、さきちゃんとれいちゃんと、のぞみちゃんとゆきちゃんがやってきました。みんなでお友達は何人になりましたか?】
と、出題すると2+2+2=6と式を書きます。
間違いではありません。が、かけ算で求めるという考えはなかった・・といいます。
いつもかけ算の問題に出てくる問題だとかけ算だとわかるのですが、少し出題の仕方をかえるとかけ算ではない問題だといい切る子がたくさんいます。
(だって、かけ算の問題なら・・・・ずつあります。とかっていう問題だよね。)・・・・?
かけ算は同じ数のものがいくつかある時に利用する・・。
その基本をふくめて理解をしておかなければ実際に使えないことも多いのです。
その問題の本質を理解する。
でなければ、使える力へ転化する作業はやはり難しいものとなりますね。